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  • コロニアルモダニティ再考
    • 2024-03-04

    台史博ではこれまで「衆声喧嘩:霧社事件八十周年特別展」、「激変一八九五:乙未之役120周年特別展」、「南方共筆:継承される台南風土描写特別展」等を企画、様々な角度から日本時代の重大歴史事件、台湾郷土研究の系譜、西洋人来台の制限等を紹介、また『乙未之役中文史料』、『乙未之役外文史料』(一)~(三)、『霧社事件日文史料翻訳』等を刊行しました。そのほか、常設展の日本時代には「新秩序下の苦悩と夢想」のエリアもあります。人々との対話、研究界の動向も踏まえながら、「コロニアルモダニティ再考」のテーマを探求、その成果を展示に活用しています。具体的には、日本時代50年の変遷を再検討、統治初期の政治社会の変化から、1920年代以降反植民地主義の時代についても考察します。


    「激変一八九五:乙未之役120周年特別展」
    『乙未之役中文史料』
    『乙未之役外文史料』(一)~(三)
    『霧社事件日文史料翻訳』
    「新秩序下の苦悶と夢想」常設展エリア
    「南方共筆:継承される台南風土描写特別展」
    「チェコスロヴァキア×旅人×フォルモサ1920年代特別展」

  • 音声の台湾史
    • 2024-03-04

    本館では、収蔵機関、コレクターと共同でレコードを中心とした史料収集、購入、技術協力を行い、レコードデジタル化、データベース作成を進めました。2015年「聴け!台湾は歌っている」特別展では、「台湾の声100年」のインターネットプラットフォームを開設、現在も利用できます。2017年からは毎年「台湾100年を聴く」のイベントを企画、「音声の台湾史」シンポジウムを開催、またボランティアガイドと毎月「知音の会」開き、レコード史料の解読を行い、音の風景収集等の実験的な作業も進めています。
    関連研究テーマは以下の4つからなります
    1.音声歴史史料の収集
    2.聴覚を核心とした台湾史研究
    3.聴覚記憶の収集
    4.音声による現代社会文化の考察


    「聴け!台湾は歌っている」特別展
    「私達の望春風――台湾流行音楽90年特別展」
    「台湾の声100年」専用サイト

  • 社会に応える博物館――現代の収蔵と研究
    • 2024-03-04

    本館では博物館の現代社会への関心、参加が重要であると考えています。「方法としての博物館」という考え方から、社会的な様々なテーマの討論、改造の可能性を模索します。2016年には、中央研究院が収集していた「318公民運動」の史料を譲り受け、2019年に「迫力・破力:戦後台湾社会運動特別展」を開催、社会運動関連資料の収集を続けています。2016年「0206美濃地震」では、事件の記録、保存のために、倒壊した維冠ビル被災物品の救出作業に参加しました。記録保存を通じて、被災者の心を慰め、また事故を人々の共同記憶として、未来について考える縁としました。2017年には、「台湾と日本――震災史と振り返る近現代」国際展を開催、また2019年₋2020年に世界中を襲ったCOVID-19の際には、「COVID-19防疫物品、写真収集計画」を立ち上げ、人々の抗疫/防疫記録の保存を進めています。
    「迫力・破力:戦後台湾社会運動特別展」
    「台湾と日本――震災史と振り返る近現代」
    「COVID-19防疫物品、写真収集計画」

  • 庶民から見た歴史解釈と実践
    • 2024-03-04

    このテーマでは民間視点の歴史解釈、実践に着目、「歴史」がどのように行動者の思考の由来、行動原則となるのかに焦点を当てました。さらに研究者の立場から、歴史学研究を、改造、啓発の生活哲学、行動実践とするにはどうすればいいかを考えます。過去に開催した「四方から来た:近代台湾移民の物語」特別展、「地図は語る:地図の中の台湾史」特別展、「離人・離島」特別展、「原住民・漢人・官府が織りなす『物』語:故宮、台博、台史博三館聯合展」等、多元的族群交流や歴史と現在の対話に注目しました。現在準備中の2024年「跨ぐ・1624:世界の島台湾」特別展でも、民間の動的な歴史的視野から、近世の東アジア文化交流の歴史が、現在に至るまでどのような影響を与えているのかを紹介します。
    「四方から来た:近代台湾移民の物語」特別展
    「地図は語る:地図の中の台湾史」特別展
    「離人・離島」特別展
    「原住民・漢人・官府が織りなす『物』語:故宮、台博、台史博三館聯合展」

  • 台湾を描く:地図とビジュアルの中の台湾社会、イメージ、知識と出会い
    • 2024-03-04

    地図やビジュアルなどの非文字視覚史料は、各地から来た人々が台湾で対話交流をする際に重要な役割を果たしていました。そこには歴史探索の手掛かりが沢山隠されているだけでなく、多元的で複雑な台湾イメージが描かれています。まさに「一枚の絵は千言に勝る」といえるでしょう。台史博では多数の地図やビジュアル史料を所蔵、『現存台日グラフ復刻』、『経緯フォルモサ:16₋19世紀西洋人作成の台湾関連地図』等を刊行してきました。また「地図は語る:地図の台湾史」等の展示を企画、台史博固有の所蔵品を紹介してきました。現在も関連研究を継続中ですが、地図やビジュアルは台湾史研究の新たな可能性を切り開くものと考えています。そこには様々な観点や知の創造、視覚文化といった歴史的な課題を解く手がかりがあるのです。


    『現存台日グラフ復刻』
    『フォルモサの経度と緯度:16₋19世紀西洋人作成の台湾関連地図』
    「地図は語る:地図の中の台湾史」

  • 台湾史の中のジェンダー
    • 2024-03-04

    本館では府城(台南)、眷村、南方風物、新住民、戦後社会運動等に関する特別展を開催、様々な角度から台湾史上におけるジェンダー問題について紹介してきました。この原則に従い、今後も引き続き女子学生、女性労働者、女性移民、女性外国人労働者等、各階層、身分のジェンダー問題について考えていきます。また、19世紀まで遡って清代の節孝婦女や外交関係の中の女性宣教師の史料を考察、歴史的事件に登場する女性の姿を探索します。そのほか、「女性のライフヒストリー」をテーマに、その応用についても考えます。例を挙げると、各組織、団体によって行われたオーラルヒストリーが、それぞれどのように記録されたのか、見過ごされてきた女性の記憶がどのように保存されたのか、陰に隠れていた女性たちのライフヒストリーが演劇等を通じてどのように解釈されたのかなどを振り返ります。そして、博物館としてジェンダー意識を備えた歴史/記憶の共同構築の可能性を模索しながら、蓄積してきた史料、所蔵品、ビジュアル史料を基礎として、「台湾女性ホームページ」を充実させ、台湾のジェンダー研究、知識の整備を行います。こうした資料は全てオープンソースとして、社会のジェンダー平等実現に貢献したいと思います。
    「台湾女性ホームページ」
    『台湾の女性シリーズ・歴史篇』

  • 台湾水文化の流域、地方社会研究
    • 2024-03-04

    水文化研究の特色は、「人と自然」の関係を再考、「水環境の変遷を実感する」社会を構築することにあります。その核心は、歴史研究、物質研究と、土地やそのネットワークを結びつけることです。各地域の経験を博物館と連携、地域に合わせた読書会、ガイドツアー、座談会、ワークショップなどを行いながらテーマを設定、展示を企画したり研究成果を活用したりしながら、水文化の知識プラットフォームを構築します。2018年の「誰主沈浮:台湾の水文化」特別展では、曽文渓流域の人と自然の関係について紹介、2020₋2024年には嘉南大圳をテーマに、雲嘉南の水文化の環境、歴史、工事、人文社会、文化資産等の発展について取り上げます。
    「誰主沈浮:台湾の水文化」特別展
    「家を担いで河を渡る:台江風土と自然」特別展
    「流域共構:雲嘉南百年の水利と環境」特別展
    「流域共構:雲嘉南百年の水利と環境」の「職人に聞く」地域横断共催展
    『大圳学学』第1期:大圳の始まり(https://storymaps.arcgis.com/collections/eb81615c3e0e4e4787cf344a83f08c8a
    『大圳学学』第2期:大圳の源流(https://storymaps.arcgis.com/collections/c94d2491fb5142ce8b85e45edb8ff661

  • 近代台湾社会生活史の動態的研究
    • 2024-03-04

    ローカル知や社会研究を通じて、地域交流史の比較研究を行います。史料収集や研究、行政管理の法体制の変遷、経済と社会の関係、歴史と文化の深層、以上四つの角度から研究テーマを立ち上げ、その原理について考察します。「文物は語る」というコンセプトで、ワークショップ、ガイドツアー、展示企画等を通じて、社会生活史の各テーマについて考えます。その成果と本館所蔵史料を組み合わせて、これまでに2012年「台湾往来――所蔵文物」特別展、2015年「旧邦維新:19世紀台湾社会」特別展、2016年「独樹一峯:林朝英家族風華」特別展を開催しました。文物の類型、機能の変化からテーマを設定、台湾社会生活の多様な姿を紹介しました。


    「台湾往来――所蔵文物」特別展
    「旧邦維新:19世紀台湾社会」特別展
    「独樹一峯:林朝英家族風華」

  • 原住民の社会文化と歴史
    • 2024-03-04

    多元的なエスニックグループの交流によって形成された地方史は、台湾史発展の特色です。本研究グループは、歴史学と人類学の研究方法、観点を融合、原住民の歴史や文化発展を一つの有機的な総合体とみなし、台湾史における原住民社会文化の発展、変遷、現代における問題等について考えます。
    文献や所蔵史料を基礎として、共同調査やワークショップを行いながら、地方の人々の記憶を喚起、原住民視点の地方史を探索、また原住民のオーラルヒストリー史料を蓄積します。また、協力展示では、コミュニティ同士の対話を深めるために、原住民の人々にも博物館での作業に加わっていただきます。
    以上を基礎として、国内外の研究機関と連携、各国原住民の歴史文化研究の最新動向を把握しながら、国家と原住民の関係という現代的テーマについても考えていきます。
    対外関係文書
    https://www.nmth.gov.tw/archive?uid=229